インタビュアー 大沼
ではインタビュー、よろしくお願いいたします。記念すべきインタビュー第1号が饗場さんになりました。
饗場さん
(笑)。こちらこそ、よろしくお願いします。
大沼
こちらに勤務されてどれくらいになりますか?
饗場さん
オープン当初からなので15年以上になります。60歳定年制ではないので長く働けるのが良い所です。働いていることも元気でいる秘訣です。今いる職員の多くが長年働いているベテランさんです。
大沼
厨房には職員さんはどれくらいいますか?
饗場さん
5名の職員が早番・遅番のシフト制で、基本一人で業務にあたります。
大沼
基本、一人なんですね!
そうしましたら、業務内容を教えていただけますか?
饗場さん
早番は朝食の準備、片付けと平日はみるとから届けていただく昼食の準備、片付けです。(勤務時間は6時半~13時半です)
遅番は夕食の準備、片付けです(勤務時間は15時半~19時半です)
朝食、夕食は業者さんから届けられるものを温め盛り付けします。 その他、発注業務などの事務作業もあります。
大沼
本当に一人で色々やるんですね。
人気のメニューを教えてもらえますか?
饗場さん
お赤飯、五目御飯、天ぷら、煮ものなどですかね。
日曜日の昼食は麺類が多いのですが、ミートソースやオムライス等も人気です。 普段はご飯、お味噌汁以外は業者さんが届けてくれるメニューですが、月に一度のスペシャルメニューの時は厨房で調理します。イベントに合わせた献立や季節のメニューが人気です。今月の特別メニューは26日㈮です。(写真)
大沼
苦労していることはありますか?
饗場さん
昨今、厨房で働く人が少なくなっていることと、コロナウイルス感染防止対策の一環で2回に分けて食事の提供を行います。そのため、時間がかかってしまいますね。
また、お年寄りの方々の食事で、嚥下に気をつけなければいけないので、とろみのついた献立が多いことと、味がマンネリ化してしまっているようです。調理済みの食事が多くなったことで利用者様の楽しみも減ってしまったようです。厨房で手作り、喜んで食べていただけるというやりがいがなくなってしまったのが少し淋しいです。
☆令和3年11月のスペシャルメニュー☆彡
鮪のたたき丼
もずくのお吸い物
マカロニサラダ
コロッケ
根菜の煮物
デザート(プリン)
今回のスペシャルメニュー当日に厨房にお邪魔し、準備を見学させていただきました。
鮪のたたきは1人分ずつ小分けされているものを解凍、マカロニサラダ、コロッケ、煮物はすでに準備されていました。ご飯は酢飯を準備。飯台で手際よく酢飯を作られる姿はさすがだな~と感じました。ご飯の量は1人ずつ全量、半量、1/3量と異なっていましたが、名札の置かれたトレーの上にそれぞれ間違えなく配膳されていました。また苦手な食材がある方には代替えの物が準備されたり、体調が思わしくない方には個別にお粥を準備してあるなど、心配りがされていると感じました。
少量ですが、デザートが手作りされているのは利用者様にもとても嬉しいことだと思います。もずくのお吸い物を試食させていただきましたが、溶き卵との相性がよく、最後に加えた小葱がアクセントになり美味しかったです。早速、自宅でも作ってみましたが、家族にも好評でした。
~もずくのお吸い物~
白だしを煮立てもずくを加え味が薄ければ、酒、塩を加える。
ひと煮立ちしたら溶き卵を回し入れる
最後に小葱を散らし盛り付ける!!!
プライエボーリ湯澤でのお食事の感想を入居者の方にお聞きしました
大沼
普段のお食事はいかがですか?
入居者の方(匿名希望)
栄養のバランスも考えられているし、彩もよく美味しく頂いてます。薄味でとろみの付いたものが多いですが、野菜なども細かくカットされていて食べやすいです。
入所以前、コレステロール値や血圧が高かったのですが、今では数値も下がり病院でも食事のおかげと言われることもあります。お昼に出るパスタなども美味しいです。
おうどんなどは少し冷めてしまっていることもありが人数もいるので、仕方ないかと思いますが、温かいものは温かいうちに食べられるといいです。
大沼
スペシャルメニューが出ていますが、いかがですか?
入居者の方(匿名希望)
月に一回ですが、普段とは少し違いとても楽しみにしています。
今回は鮪のたたき丼でしたが、お刺身だと噛みきり辛かったりするので、たたきになっていると食べやすかったです。煮物も柔らかく煮てありました。デザートが付いていたのも嬉しいです。最後に甘い物が少しあるといいですね。
さいごに (大沼)
今回初めて厨房を見学させていただきました。
まずは1人で仕事をこなされていることに驚きました。以前は厨房手作りする事も多々あったという事で、やはり厨房で調理する方が大変ではあるけれど、利用者様も喜んでいただけるのだろうと感じました。作る側にも喜びになるのではないかと思いました。スペシャルメニューが月に一回からもう少し増えて、利用者様、職員ともに喜びを感じられるといいと思います。
個人的には厨房での仕事に興味を持ち、いつかこのような職場にも関わることが出来たらいいなと思いました。