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インタビュー NO.2 ル・サンク湯澤 レ・ヴァン・ラップさん

インタビュアーは広報 中村です。

中村

  こんにちは。今日はインタビューをよろしくお願いします。

ラップさん

  はい、よろしくお願いします。

中村

  今日はラップさんの人となりを知りたいので、色々聞いてみたいと思います。まず、ラップさんはベトナムからいらしたんですよね。ベトナムのどこの出身ですか?

ラップさん

  ハノイの隣、フンイエンという県です。まだ町にもなっていないところ。とっても田舎です。

中村

  家のまわりは何がありますか?

ラップさん

  全部、畑です。コメとか、果物を育てています。果物は、日本にはないですけど、オイとか、ミットとか、あとはグレープフルーツとかとても田舎ですが、最近はコンクリートの建物もできてきています。

中村

  そうなんですね。家族は誰がいますか?

ラップさん

  お父さんとお母さんと弟がいます。祖父が前はいましたが、3年前に亡くなりました。

中村

  弟さんがいるんですね。弟さんは今何してるんですか?

ラップさん

  今は何もしていないです。でもベトナムは軍隊の義務がありますから、そのうち行くんだと思います。18歳から27歳の間に2年間行かないと行けないです。最初の3ヶ月は訓練で大変みたいですけど、あとはよく知らないです。

中村

  お父さんは何をしてらっしゃる方ですか?

ラップさん

  元は農家です。今は農地をVinグループの会社が買ってくれたので、今は何もしていないです(笑)。腰も痛くて、今は家にいます。お母さんは畑で仕入れたじゃがいもとか、みかんとか、落花生とかを市場に持っていって売る仕事をしています。市場まではバイクで往復しています。

中村

  大変ですね。

ラップさん

  そうですね。前は米の収穫の時とかはもっと大変でした。お父さんとお母さんとも夜中の2時に収穫に出かけて行きます。帰ってくるのは夜の7時とかです。だから僕がお弁当を作って、畑の両親にお弁当を持って行ったりしていました。収穫する機械がないから、全部手で刈り取ります。僕も忙しい時は手伝っていました。

中村

  収穫の時期はあんまり寝れないんですね。ふだん、ご飯はどんなものを食べてたんですか?

ラップさん

  お米、野菜、お肉はふつうに豚、牛、鶏、あと水牛も食べます。美味しいですよ。あと川とか池で取った魚とか。鯉も食べるし……。Ro Phiという魚が美味しいです。

中村

  小さい頃はどんなことをして遊んでいましたか?

ラップさん

  ビー玉とか。指で弾いて遊んでいました。あとは、かくれんぼ、陸上乗り込みのワニ、目隠し山羊捕り、雲の上のヘビードラゴンとかです。

中村

  色々ありますね(笑)。学校はどんな感じなんですか?

ラップさん

  小学校と中学校は村にありました。高校は15km離れていて、毎日電動自転車で通ってました。小学校の頃は、足し算、引き算、掛け算、割り算をやりました。中学校では知識も数倍になり、社会学、自然科学など多くの科目を勉強しました。高校ではさらに科目が増えて、社会科、自然科学に加えて、政治も学びました。とても難しかったです。今、振り返ってみると、どうやって卒業できたのかわかりません(笑笑)。

中村

  小さい頃の夢は何でしたか?

ラップさん

  たくさんお金を儲けること!

中村

  !(笑) ベトナムにいる時から、日本のことは知っていましたか?

ラップさん

  はい。テレビで日本の生活とかは知っていました。アニメとか、映画とか。V-TVっていうのがあって、それで観ていました。日本は、現代の国!と思っていました。ロボットとか。

中村

  ロボット?

ラップさん

  そうそう、あの……、ペッパーくん!

中村

  なるほど、ペッパーくんが日本のイメージなんですね(笑) 他にも日本のことで知っていたことはありますか?

ラップさん

  テレビで観ていましたが、日本は田舎でも街でも木造の家を建てていてとても驚きました。ベトナムではセメントとレンガで家を建てています。ベトナムではお金持ちか、山岳民族だけがそのような木造住宅を建てています。日本は豊かで、そのような木造の家を建てるための木がたくさんあると思っていました。でも日本に来て、なぜ日本人が木造住宅を建てているのかわかりました。日本は地震が多いから、木造なんですね。

中村

  どうしてその日本に来ようと思ったんですか?

ラップさん

  高校を卒業して、大学に行こうと思っていました。でもお母さんの弟が日本に行ったらと言いました。僕は本当に日本に行けるかなと心配でした。それで、とりあえずハノイの日本語センターに通って勉強しました。ベトナムには日本語を勉強する人がたくさんいますが、日本に行ける人も行けない人もいます。だからとても心配でした。日本語の勉強をしながら、ビザの申請もして、8ヶ月を過ごしました。それでようやくビザがおりて、日本に来れることになりました。こうやって日本に来れたのは信じられない!

中村

  日本に来て働く時、どうして介護の仕事を選んだんですか?

ラップさん

  おじさんの勧めです(笑)。他にもいろいろあったけど、介護がいいんじゃないって言われました。

中村

  そうなんですね。実際に日本に来てみて、どうでしたか日本の印象は?

ラップさん

  日本の方が空気がキレイ! ゴミも少ない。ベトナムはゴミの収集も3年前はなかったので……。あと日本人はあまり近所の人と話さないですね。ベトナムでは戸締りもしないし、人の家に勝手に上がって話をします。

中村

  最初、日本に来て高田馬場の寮のところで会いましたね。

ラップさん

  はい。あそこは大変でした。2D Kに8人で暮らしていました。一部屋に2段ベッドが2つ入ってて、キッチンもありましけど。あそこにいる間に日本語学校に通いながら、簡単なオムツ交換の仕方とか、リネン交換の仕方とか、あと片麻痺の人のサポートの仕方を教わったりしてました

中村

  大変でしたね。ベトナムに帰りたくなったりしますか? 日本に来てから、ベトナムには帰ったりしたんでしたっけ?

ラップさん

  専門学校が終わったときに一回帰国しようと思ってたんですけど、ちょうどコロナで帰国するタイミングが無くなって……。テイさんとニュさんは帰国できて……、羨ましい!

中村

  (笑) そういえばラップさんは最近結婚しましたよね。おめでとうございます。よかったら馴れ初めを教えてください。

ラップさん

  ありがとうございます。奥さんの名前はオアインと言います。彼女とはハノイの日本語センターで知り合いました。日本に来る時の飛行機では隣同士でした。その時、僕が彼女を気にかけて色々世話をしてあげたので、彼女は僕を好きになったんだと思います。彼女は日本に来てから、東京の介護施設で働いていました。なので、連絡をとって公園でデートしたりしていました。一緒に神奈川の海にデートにも行きました。神奈川の海に行った時は、海のそばのスーパーで果物を買って、海で食べました。ベトナムでも海に行ったことがなかったので、海はとてもよかったです。とても日差しが強い日で、服も脱いで、ちょっとだけ泳ぎました。日本人がシャツを来たまま泳いでいたので、ちょっと変だなと思っていました。でも家に帰ってみたら、日焼けで大変なことになってました。それで、なんで日本人がシャツを着ていたのかわかりました!

中村

  (笑) 奥さんとの結婚はどんな感じで決めたんですか?

ラップさん

  ベトナムに奥さんが帰る前に二人で結婚したいねと話していました。ベトナムに帰ってから、彼女も家族に相談して、僕も家族に相談して、結婚することを決めました。今ちょうど奥さんはちょうど日本に来ていて隔離中です。もうすぐ会えます。

中村

  よかったですね。介護の仕事は実際やってみてどうですか?

ラップさん

  認知症の人が大変です。突然怒ったり、寝なかったり。

中村

  そういえば、もう夜勤もやってるんですよね。

ラップさん

  はいそうです。認知症の人は、受け止めても、もっと怒ります! 職員さんとかに「ばかやろー!」って叫んでます。叩いたり、蹴ったりもしますし。でも話ができる利用者さんとは仲良くしています。可愛いおばあちゃんがいます。

中村

  ル・サンク湯澤では3階の勤務でしたっけ?

ラップさん

  はい。リーダーは内田さんです。内田さんは色々教えてくれます。僕がミスをするけど、そんなに怒られないです(笑)。書類は難しいです。まだ漢字がうまく書けません。

中村

  今は埼玉でどんな生活ですか?

ラップさん

  3D Kで4人暮らしをしています。食事は自炊です。勤務がみんなバラバラなので、別々で自炊しています。今日はカレーを食べてきました。普段は野菜とかお肉とかを料理します。味付けはベトナム料理の味付けで、塩、砂糖、ナンプラー、味の素を使います。

中村

  食事はやはりベトナム料理なんですね。休みの日は何をしていますか?

ラップさん

  もうすぐ日本語検定があるので、勉強しています。N1を受ける予定です。

中村

  将来の目標があれば聞かせてもらえますか?

ラップさん

  お金を稼ぐ! 日本で10年とか15年とか働いて、お金を貯めて、ベトナムに土地を買って家を建てたいです!

中村

  !。 頑張ってくださいね。長い時間、ありがとうございました。日本語検定も頑張ってください!

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